G5を観察する
インドの G5
今日は(今日も)、YBR125SP の話とは関係なく、インド製 G5 を観察してみることに
する。その前に、ざっくりと説明を。
インドの Gladiator を眺めているとき、YBR125(China) とシートやタンクが共通の
機種があった。それがこの G5 である。最初、この G5 はインド向け YBR125 と
思っていたが、排気量が 106cc となっていて、フレームも全く違う構造であった
のである。
写真
というわけで、いつものように写真を。
G5
YBR125E 2008 ブラジル
Gladiator Graffiti
横から見た感じでは、Gladiator よりも G5 の方が YBR125 に近いのでは、と
思ってしまう。
フレーム
G5 のシートやガソリンタンクが YBR125 と共通のようなので、G5 のフレームも
YBR125 と共通なのかな、と思うのだが、G5 はダブルクレードルである。上の
写真のエキゾーストパイプを見ると、フレームの向こう側を通っているように
見えるのはそのためである。
エキパイは、フレームの間を通っている。
ダブルクレードルのフレームを採用した理由であるが、前身というか、全く同じ
フレームの Libero がダブルクレードルだったためのようある。そして、当時
発売されていた機種の中で YBR125 と同じ 123.7cc エンジンを搭載していない
機種は全てダブルクレードルだったので、必然的になったものと思われる。
106ccエンジン
2009年1月12日修正
この G5 に搭載されているのは、105.6cc のエンジンである。スペックを見ると、
ボア×ストロークが 49.0 x 56.0 で、外観から見ると、YBR125 に搭載されている
54.0 x 54.0 エンジン配置と似たものとなっている。
G5 では、4速ギアを採用している。エンジンは 2001年に Crux という機種に搭載
されたのが始まりで、当時インドで作られていたエンジンは3種類あった。現在
その中の2ストローク 132cc エンジン搭載車は発売しておらず、この 105.6cc の
エンジン、Gladiator の 123.7cc エンジン、FZ-16 の 153cc エンジン、YZF-R15
の 149.8ccエンジンの4つが確認できる。
この 105.6cc エンジンを搭載しているバイクの流れは。
2001年7月 Crux / Crux R 発売
2002年10月 Libero 発売
2005年6月 Libero G5 発売(強制圧送ウェットサンプ採用)
2007年6月 Alba 発売
となっている。Libero G5 という名称は、初期に使われた名前、もしくはボディに
Libero と入っていたため、そう呼ばれていたようで、現在は Libero の文字も
消えて G5 となっているようである。
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