(那覇)牧志市場仕様
沖縄訪問
日食を見に行くため、沖縄に行ってきた。那覇の空港に着いた日、半日ほど時間が
あったので、国際通りをぶらぶらしていた。国際通りから、市場中央通りに入って
歩いていると、大きなキャリアに特殊なサイドスタンドという装備の ST250 に
遭遇した。それも1台だけではなく、何台も見かけたので観察したり、乗っていた
人に話を伺ってみたりした。
車種
市場(第一牧志公設市場)周辺で見かけた車種は、ほぼ3種類。まずは、CD125T。
元々キャリアが付いているので、その上に大型キャリアを乗せている形。私が
見た限りでは、4割ぐらいが CD125T であった。その次に見かけたのが ST250 で、
さらに CD250U と続いた。
CD250U も、シングルシート+リアキャリアの設定があるので、そのキャリアの
上に大型キャリアを乗せている形である。93年に発売終了しているようなので、
少なくとも15年は経過していることになる。CD125T は2003年に発売終了している
ので、単純に考えて ST250 はその後継となったようである。
ST250 が採用された理由として、私が考え付くのは2つ。車体が安いことと、
シートがセパレートなため。
牧志市場仕様 ST250
市場仕様の特徴の1つは、強化サイドスタンドである。後部に荷物を積むので、
バランスを良くするため付属のサイドスタンドよりも後部についており、角度も
浅い。
CD125T や CD250U と違って、大型キャリアはフレームに直に溶接をしている。
このキャリア、元は何のキャリアなんだろうか。
車体によっては、サイドスタンド改造はなく、大型キャリアのみのものもあった。
比較的軽いものを運んでいるためだろうか。
FI でフレームが銀色の比較的新しい車両もあった。まだ現役で作成されている
ようである。
後付のサイドスタンドが付いていたが、既存のサイドスタンドでとめている車体が
あった。
何か変だったので見てみると、サイドスタンドと後サスペンションを共締めして
いるネジ部分が折れていた。これ、フレームから出ているものなので、修理が
できるのか気になるところ。
1台だけ、ボルティを見かけた。サイドカバーはないし、全体的に錆だらけ。
改造をしている店
聞いた話によると、この市場仕様の改造を行っている店はいくつかあるようで、
私が話を伺った人からは、仏壇通り(開南本通り)の津波古オートや、SBS 久茂地と
いう店の名前を聞いた。市場近くのバイク屋で聞くと、うちではやってない、と
言われたので、やっている店、やってない店があるようである。
地域性と旅への応用
私が住んでいる周辺では、原付(や自転車)にボード用フックが付けられているのを
良く見かける。逗子~茅ヶ崎にかけて見かけることが多く、一部の人の間では
湘南フックと呼ばれているようである。このフックは、その他の地域で見たことが
ないので、地域性の強いものである。今回の牧志市場周辺での改造も同様に地域
限定のものなので、日本を探してみると他の地域限定改造がまだまだあるかも
しれない。
大型キャリアに、強化サイドスタンド、この組み合わせは意外と長期ツーリング
旅行をする人にとっては便利なものである。ただ、この改造はフレームに直接
溶接をしているので、抵抗があるものでもある。完全ツーリング仕様にすると
いうのならば、改造の参考になるのでは、と思う。
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