ここに書かれていることは無保証です。同じことを行って問題が発生しても、 龍義は責任をとりません。

2015年11月10日

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XTZ125 の判別

ブラジル製と中国製 これまでブラジルで作られていた XTZ125 なのだけど、2013年から中国でも作ら れるようになった。アフリカや中南米で販売されるものは、ブラジル製造から 中国製造になり、日本に入ってくる XTZ125 も中国製造のものへと変わった。 基本的に YBR125 のエンジンと同じであるので、中国製造のエンジンが入って くれば、将来的にエンジンを乗せ換えるときに役に立つ。そのために、どこで 製造されたか判別できないかとまとめてみた。
カラーリング ブラジル製造の XTZ125 と 中国製造の XTZ125 では、今のところカラーリングが 異なっているので、判別するのに役立つ。 ブラジルの年式は発売された翌年の数字を使うので、少し気を付ける必要がある。
ブラジル製造 XTZ125
XTZ125 2003
XTZ125 2004
XTZ125 2005
XTZ125 2006
XTZ125 2007
XTZ125 2008
XTZ125 2009
XTZ125 2010
XTZ125 2011
XTZ125 2012
XTZ125 2013
XTZ125 2014
XTZ125 2015
XTZ125 2016
ブラジル製造 XTZ125X
XTZ125X 2008
XTZ125X 2009
XTZ125X 2010
XTZ125X 2011
XTZ125X 2012
XTZ125X 2013
XTZ125X 2014
XTZ125X 2015
中国製造 XTZ125
XTZ125 中国向け
XTZ125 アフリカ・中南米向け
ブラジル製造の XTZ125 で、白色が使われたのは2005年のみなので、白い XTZ125 だった場合は、中国製である可能性が高い。
装備の比較をしてみる 装備面での比較をしてみる。 ブラジル製造の XTZ125 (マウスを画像に合わせると中国製造を表示) わかりやすいのが、中国製造のものには、キャリアとエンジンプロテクタが付いて いる。 ブラジル製造と中国製造の比較 ただし、ブラジル製造のものでもキャリアとエンジンプロテクタがオプションで 用意されているし、仕向国によって外されている可能性もあるので、絶対という 決め手にはならない。 このブラジルでオプション扱いになっているエンジンプロテクタは、TT-R125 と 共通というのも見逃せないところ。 細かいところでは、ブラジル製造ではステップ周りやブレーキペダル、キック ペダル等の色が黒色だったり、キャブレタの横にカバーが付いていたりする。
ブラジル製造の XTZ125
中国製造の XTZ125
内部的なところでは、ブラジル製造の XTZ125 はクラッチプレートが4枚、中国 製造の XTZ125 は3枚となっている。この辺りは、燃費に少し影響するものなので 気になるところ。 それと、中国製造の中国向け XTZ125 にはチャコールキャニスタが付いている。
部品番号を抽出 ブラジル版 XTZ125 21DH、中国向け XTZ125 B761、中南米向け XTZ125 1SB4 の 部品番号を全て出してみた。色違いの部分は1つにし、オプション品は除外した。 同じ部品を何度か使っている場合は1つにまとめ、総部品数を出してみた(簡単に 言うと、sort, uniq, cut, wc などを駆使して結果を出した)。
ブラジル製造 ブラジル向け XTZ125 21DH702
中国製造 中国向け XTZ125 B761679
中国製造 中南米向け XTZ125 1SB4660
ブラジル製造のものが、部品の種類が多い結果となった。 せっかくここまで出したので、部品番号の構成比率を出してみる。上記と同様、 重複している部品は1つにして、全ての部品番号の最初の3桁だけを取り出して、 比率を出した。この中で汎用とあるのは、部品番号が 9 から始まるネジなどに 使用されているもの。 ブラジル製造 ブラジル向け XTZ125 21DH の部品番号構成 中国製造 中国向け XTZ125 B761 の部品番号構成 中国製造 中南米向け XTZ125 1SB4 の部品番号構成 中国向け B761 では 1SB の部品が多く使われているし、機種コードからも 1SB の XTZ125 の後に作られたことがわかる。これまでの YBR125 では、5VL の部品 構成比が中国製造かどうかの判断に大きく影響しているが、XTZ125 の場合は 1SB も重要となってきそう。 それぞれで同じ部品をどのぐらい使っているのかの、一致率を出してみた。基本を 中国製造中国向け XTZ125 B761 にして出す。
ブラジル製造 ブラジル向け XTZ125 21DH10%
中国製造 中南米向け XTZ125 1SB473%
中国製造 中国向け XTZ125 B761 との部品の一致率 XTZ125 の B761 と 1SB4 では、約 3/4 が同じ部品を使っているという結果に なった。やはり、製造国が同じだとこのぐらいになるのでしょう。
不安な中国経済
中国経済の先行きが不明であるし、中国内の給与賃金も上がってきて、中国製造の メリットが無くなりつつある。円安の影響もあってか、ホンダは中国製造していた 自動二輪車の製造の一部を国内製造に戻すに至っている。ヤマハは YBR125 だけで なく、XTZ125 も中国製造になり各国に輸出しているが、中国経済の影響もあって これからも継続されるか不透明なところ。数年後には、タイなどの東南アジアで 製造するようになるのではと予想しながら。
1SB1 の XTZ125 2015年11月19日追記
写真をごそごそしていたら、1SB1 の XTZ125 の写真を見つけた。この写真は、 2014年9月に東ティモールで撮ったもので、仕向国は不明なもの。インドネシアか オーストラリア向けの気もするけど、車体番号から南アフリカ向けじゃないかと 予想して。 XTZ125 1SB1 XTZ125 1SB1 揃い組み エンジン左側のカバーは、中国での新しい金型を使ったものではなくて、古い タイプのものだった。 XTZ125 1SB1 XTZ125 1SB1 エンジン左から 車体番号は LBPKE179 から始まるもので、モデルコードは 1SB1 のもの。部品の 各所に 1SB と入っている。 XTZ125 1SB1 XTZ125 1SB1 車体番号 タンクに貼り付けられているシールにも 1SB-F1568-00 と書いてあり、5か国語で 書かれている。 XTZ125 1SB1 XTZ125 1SB1 タンクのシール エンジンには 5VL の刻印があったので、これを見たときにこの XTZ125 は中国で 製造されたものかと不思議に思った。 XTZ125 1SB1 XTZ125 1SB1 エンジン このときは旅をしていたのもあって、XTZ125 が中国で製造されていると認識して いなかったため、製造国について疑問に感じていた。中国で XTZ125 を製造を していると知った今となっては、5VL の文字などは謎が解けた感じ。

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