ここに書かれていることは無保証です。同じことを行って問題が発生しても、
龍義は責任をとりません。 | |||||||||||||||||
2015年12月26日戻る | |||||||||||||||||
兄弟車を見てみる
比べてみる せっかくなので、天剣、天刀、快剣、天箭を並べて比較してみる。まずは、K では ないモデルを比較してみる。手元の画像を見てわかったけど、2010年以降の YBR125 で横からの写真ってないもんだなと。仕方なく、斜めからの写真で。
コピーらしきもの ざっくり中国の web サイトを眺めて、コピーらしきものもいくつかあったので、 それを何種類か。 ・広東大福二輪 広東大福二輪では、そのまゝの名前を使った「天剣 DF125-2G 」という機種が 売られている。エンジンも車体もほゞ同じで、ディスクブレーキが左側に付いて いたり、マフラーのヒートガードが違っていたりする。 DF125-2G ・広州市豊豪二輪車 広州市豊豪二輪車でもそのまゝの名前を使った「天剣 FH150-6 」が発売されて いる。この会社の web ページは2015年11月ではアクセスできていたが、いつの 間にかアクセスできなくなってしまっている。ひょっとしたら倒産したのかも しれない。 写真を見る限り、車体は YBR125 とほゞ同じで、YBR125 のエンジンをボアアップ したものが使われているように見えるが、149cc とあるので実際は違うエンジンが 載っている可能性も高い。 FH150-6 ・広州飛肯二輪 広州飛肯二輪では、「飛剣 FK125-10A 」という機種が発売されている。写真を 見ると、車体は同じようなのだがエンジンは違うようである。緒元を確認すると、 YBR125 と同じボア・ストロークの 54mm × 54mm の記述があるので、実際は同じ という可能性もある。 FK125-10A ・銀鋼科技 銀鋼科技では、「 R8 YG125-7B 」という名前で発売されている。YBR125 との 違いは、エンジンガードが付いていることぐらい。 YG125-7B ・珠峰二輪 西蔵新珠峰二輪車では、YBR125 の姿のものを「天剣 HY150-13」という名前で、 YBR125K の姿のものを「天剣K HY150-13」という名前で発売している。原装と あるので、オリジナルと言いたいところなんだろうけど、残念ながらオリジナル には 150cc は存在しないんだよね。 HY150-13 HY150-13 ・正好二輪 正好二輪では、「凌剣 ZH125-7C」と、「凌剣K ZH125-7C」を発売している。 凌剣K の方は、YBR125 とエンジンが異なっている。この会社は、韓国 KENOS 社の KENOS ブランドを使って、そのまゝ名前の「Sky Sword」という名前でも発売して いる。この KENOS のロゴがかなりグレーな色形。 凌剣 凌剣K ・三鈴二輪 三鈴二輪では、「天鑑K SL125-3K/SL150-3K」という名前で YBR125K のような 機種を発売している。エンジンが異なるのと、ホイールも6本スポークのものを 使っている。 SL125-3K/SL150-3K こんな感じで、コピーなのかエンジンを買っているのか、OEM なのかわからない ような機種がいくつも確認できる。web ページで確認できたもののみを挙げたが、 他にも重慶鑫源二輪車の鋒剣や、粤豪二輪の防天剣など、探せば探すだけ怪しい 感じのものが見つかっていく。 YB125SP の話 どうやら中国では YB125SP は生産中止になってしまったようである。ちゃんと 言うと、ヤマハでの発売が終了してしまった。ちょっと回りくどい言い方をした のは、まだ作っている可能性はあるため。 YB125SP を作っていたのは建設ヤマハだが、同じ建設グループの CQ Motor では 「CQ125-8E 雷暴王」という名前で YB125SP と同じものを発売している。 CQ Motor CQ125-8E 雷暴王 CQ125-8E また、同じく建設グループの田達(TIANDA)が「TD125-45 雷暴王」と言う名前で 発売をしている。 TIANDA TD125-45 雷暴王 TD125-45 TD125-45 昨日の記事に少し書いたが、先代の TD125-45 は「雷暴」という名前で GN125 風の 車体に中国 HONDA の CG125 と同じエンジンを登載したりしていた。同じ型式名を 使ってエンジンが違ったり車体が違ったり、混乱してしまいそうである。 TIANDA 英語版の web ページでは、RANGER という名前が付けられており、その スペックは中国語でのページと異なり YBF139 を搭載した 137cc との記述。 TIANDA 英語ページ SPEC TIANDA から OEM 供給を受けて、UK にある Honley という会社が Honley HD3 と 言う名前で発売している。さらに Honley では YBR125K のようなものも売られて いる。 Honley Motorcycles HD3 SE globalmarket.com にある田達(TIANDA)の海外販売ページには、この製品もあり、 ページを英語表示にすると FOSHAN NANHAI ZHONGMO SCIENCE & TECHNOLOGY CO., LTD という名前に変わるが、この会社自体は建設グループの輸出会社らしく。その販売 ページには、真偽のほどは定かではないが「OEM FOR YAMAHA:」と書かれている。 Motorcycle 150CC CUSTOM MODEL WITH EEC(英語) レーンジャー 150CC-YAMAHAの企業モデル(日本語) その OEM の表示を信じる限り、YB125SP と同じものはまだ作られているようで ある。 JIANSHE Z6 YB125SP ではなく YBR125SP はどこかで作り続けていないか調べたが、中国では 見つからなかった。似たような雰囲気を持つ重慶建設二輪(JIANSHE) の Z6 と いう機種があった。この機種は、UK の SINNIS に OEM をしており、SC125 と いう名前で発売されている。写真を並べてみた。 YBR125SP Z6 SC150 何か共通の部品を使ってくれゝば助かるのだけど、見た感じエンジン以外は別の 部品を使っている。それにしても、写真撮るときぐらいはウィンカーの向きを きちんと直せば良いのに。 この Z6 で気になる装備があった。今の SEROW 250 のように、ヘッドライト下に バーが付いている。 Z6 LED のサブライトを付けるのに良いかもしれない。 中国の機種を眺めて 中国の機種を眺めると、未だにスズキ GN125 や GS125、ホンダ CG125 のコピーが 多く、昔流行して今も売れているのだろうなということがわかる。ある意味、 お手本としての存在であって、自動二輪車産業に新規参入するための入口のような 感じである。YBR125 もこれからそんな存在のようになっていけば、品質は別にして 部品の供給が続けられていくのではないかと思う。 現在は中国での排ガス規制が厳しくなり、自動二輪車製造の中小企業がひしめく 状況のなかで必要とされる性能を満たすエンジンの開発にお金がかかるように なっている。規制を守られていない機種が多いという記事も見かけるが、大気 汚染の状況から締め付けも厳しくなると思われるため、中小企業は大企業から エンジンを買うなどの対応になってきている。そうすると、価格面での優位性は 失われてくるので、だんだん淘汰されていく方向になるのではと予想する。 |
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