こゝに書かれていることは無保証です。同じことを行って問題が発生しても、 龍義は責任をとりません。

2016年2月29日

戻る
同じエンジンの機種コード

YBR125系エンジンのモデルとパーツカタログ 今日は、YBR125系エンジンのモデル一覧と、それだけだと寂しい記事になって しまったので、パーツカタログの楽しみ方を書いてみた。
YBR125系エンジン搭載機種のモデルコード 中国のモデルコードは別で書いて、ブラジルも書いた。あとはインドを書きたい ところだけど、思うように情報が入らないので、その三カ国以外のモデルコードを 一覧にしてみた。2001年からの一覧を作ろうと思ったけど、大変なことになった ので、直近の10年の一覧にした。 手元の資料とか写真から拾ったものなので、数字が飛んでいるところがあるのが わかるように、一覧としてはだいぶ抜けがある。私が使う資料としての側面も あるので、その辺りは目をつぶってもらいたい。こゝにない情報を持っている 人がいたら教えてもらえると助かる。
タイプ20062007200820092010201120122013201420152016
ヨーロッパ
FI系 3D943D92
3D99






SP系

27S1







K-FI系



51D1
51D2
51D3

XT125R 3D6313D1
13D3
13D5







XT125X 3D6413D2
13D4
13D6







トルコ
YBR125系
3D963D98

3D9A




YBR125K系



51P1
51P2
51P3

フィリピン
YBR125G系



1CL11CL2




XTZ125

43B1





2MC12MC2
YD125 5RE2
34C134C2
34C334C434C534C6

パキスタン
YBR125K系








2TB1
YBR125G系








B831
スリランカ
YBR125DX系5P42









アフリカ
YBR125系 4P23
4P24








4P2S
YBR125G系



43B243B443B743B943BB43BD43BE
XTZ125






1SB1


タイプ20062007200820092010201120122013201420152016
コロンビア
YBR125DX系
29C122P122P2
22P3







YBR125SS系



57C1
57C2
57C4




YBR125系



1BV11BV2
1BV3
2CD1
2CD22CD4
XTZ125

3B22

3B23
1SB31SB51SB8
2MD2
2MD3
アルゼンチン
YBR125系

42D142D242D3
42D4
42D5
42D6
42D8
1NC1
42D742D9
1NC2
1NC3
B471
42DA
XTZ125


58S158S258S358S4

2PX1
メキシコ
YBR125系 5RR8
5TU8
5RR95RRA


1PX11PX21PX31PX4
4P2N
4P2P
4P2T
YBR125G系








43BC
YBR125C

36S1

36S236S336S436S536S636S7
YB125系




2D0V2D0X2CS12CS3

YBA125
16C1


3P423P43



XTZ125






1SB21SB41SB61SB9
ペルー
YBR125系








2YB1
2YC1

YBR125G系








2XS1
YB125








2XP12XP2
XTZ125









1SB9
ホンジュラス
YBR125系









BN92
ベネズエラ
YBR125系



1BR1



1BR2
ボリビア
YX125系









BH71
エクアドル
XTZ125








1SB7
タイプ20062007200820092010201120122013201420152016
中南米
YBR125系 5YH4
5YJ4
5YH5
5YJ5
5YH640S1
40S2







YBR125系2

4P26
4P27
4P28


4P2A
4P2B
4P2C
4P2D
4P2E
4P2F
4P2G
4P2H
4P2J
4P2K
4P2L
4P2M


YBR125G系

43B1

43B3
43B5
43B643B843BA

YB125系
2D0E


2D0W2D0Y2CS22CS4

XTZ125 5YM9
5YMA
5YMC
5YMD
5YMF
5YMG
41B1
41B2
41B441BA41BC



USA
YFM125R




2PA12PA42PA7


カナダ
YFM125R




2PA22PA52PA8


オーストラリア
YFM125R




2PA32PA62PAA


TT-R125
TT-R125 1B29
1B2A
1B2H
1B2J
1B2U 1B2Y 59B1





TT-R125L 1B2B
1B2C
1B2M
1B2N
19C1
19C2
19C5
19C8
19C9
19CD
19CE
19CK 19CP 2CP2 2CP4 2CP5
2CP6
2CP7
2CP8
TT-R125E 1B2D
1B2E
1B2K
1B2L
1B2S
1B2T
1B2W
39C1
39C2
39C3
39C4
39C5
39C6
39C9 39CA 39CB 39CC

TT-R125LE 1B2F
1B2G
1B2P
1B2R
19C3
19C4
19C6
19CA
19CB
19CC
19CF
19CG
19CH
19CL
19CM
19CN
19CS
19CT
19CU
19CV
19CW
19CX
2CP3
2PT1
2PT2
2PT3
2PT4
2PT5
2PT6
2PT7
2PT8
2PT9
TT-R125 ブラジル
TT-R125

30P130P3
30P7




TT-R125L

30P230P430P630P830PA30PC
30PG
2016年中は随時更新予定
TT-R125 は色々な国で発売しているので一つにまとめたけど、数字がかなり抜けて いるので、こつこつと資料集めをしないといけないな。
パーツカタログの楽しみ方 冬の時期で気温が低いと、ついつい自動二輪車に乗るのをあきらめて、手元の 資料をじっくり眺めたりしてしまうもの。そんな私の楽しみ方を少し。 南米や中国では、パーツカタログがダウンロードできる。そのパーツカタログの 表紙の右下なんかに5桁-5桁のコードが記述されている。 Parts Catalogue いくつもパーツカタログを眺めていると、そのルールがだんだんわかってくる ようになる。上記の画像の 1N18D-280PA を例にしてみる。 1桁目は、ほゞ「1」固定。このコードの下に括弧書きで2から始まるものがある みたいだけど、それでも1固定と言い切って良いぐらい。 2桁目は、今回の例では N になっているが、これは年式を表している。年式の 扱いが国などによって少し揺れるけど、以下のような関係になっている。2000年 以前では、年の1桁目の数字を使っていた。例えば1989年では最後の数字の 9 を 使うように数字を使いまわしていたので、1999年なのか1989年なのかわからない 感じだった。
文字
12001
A2002
B2003
C2004
D2005
E2006
F2007
G2008
H2009
J2010
K2011
L2012
M2013
N2014
P2015
R2016
1N18D-280PA の場合だと、N なので2014年ということになる。年式の揺れもある が、国ごとの統制が取れていないのか、ブラジルでは R を使う前に Q を使って いる。最近では TT-R125 はブラジル製造なので、1Q2PT-110E1 という感じで、 ブラジル製造のものだけ2016年は Q となっている。この後、ちゃんと整合性を 取るのかどうか、見ものである。 3桁目から5桁目はモデルコードが入る。1N18D-280PA の場合だと、18D に当たる もので、上記の写真を見ればわかるように 18DX と 18DW のモデルコードの 18D が入っている。 ハイフンを挟んで7桁目から9桁目は数字が入る。この数字は販売している国や 地域を表しているもの。私が把握している数字は。
数字
010日本
100北米
110USA
171カナダ
200中南米
210メキシコ
243ドミニカ
261コロンビア
262ベネズエラ
271ペルー
276アルゼンチン
280ブラジル
300ヨーロッパ
310UK
332ドイツ
341オランダ
342ベルギー
351フランス
352スペイン
353ポルトガル
354イタリア
370ロシア
400アジア
411南朝鮮
414中華民国(台湾)
415中華人民共和国
422ベトナム
424ラオス
431タイ
440マレーシア
446シンガポール
450フィリピン
460インドネシア
470インド
471バングラデシュ
472パキスタン
473ネパール
481スリランカ
500中近東
516トルコ
546アラブ首長国連邦
561イラン
600アフリカ
664南アフリカ
700オセアニア
710オーストラリア
M00MBK製
USA はさらにカリフォルニア州とそれ以外に分かれていることが多く、これは 排ガス規制の影響のようである。USA 向けでカリフォルニア州以外の49州向けは U49 と記載されている。 YZFR1 また、複数の国向けの場合は、代表的な国が含まれる大陸の番号が使われることが 多いようだけど、思ったよりも適当な感じ。下の画像の例だと、中近東とメキシコ 向けなので、中南米の番号 200 が使われて、1C3P0-200S1 となっている。 YBA125 10桁目はアルファベットで、パーツカタログの言語を表している。私が把握して いる言語は、以下の通り。
英字言語
J日本語
E英語
Sスペイン語
Pポルトガル語
Fフランス語
Gドイツ語
Tタイ語
Vベトナム語
C繁体字中国語
M簡体字中国語
最初の画像、1N18D-280PA の場合だと P なのでポルトガル語になる。ほとんどの 場合、英語併記されているので、それほど心配することはないと思う。 最後の11桁目は、正直言ってよくわからない。たゞ、1が最初に使われ、以降は A, V と使われている傾向があるのだけど、そうではないことも良くある。 1N18D-280PA の例だと、同じ2014年に 18DK, 18DL, 18DM, 18DN のパーツカタログ 1N18D-280P1 が先にあるので、1の次の A が使われて、1N18D-280PA になった。 しかし、その次は 1N18D-280PV になりそうなのだけど、18DV は 1N18D-280PB に なっている。 こゝまでわかれば、表紙の数字をパッと見ただけで大体の年式と、どこの国で 販売しているものなのかわかるようになる。
イラストのコード ついでに、上記パーツカタログのルールが同じようにあてはまるパーツカタログの イラストについて。パーツカタログのイラストの左下には、イラストを管理する コードが書かれている。以下のイラストは、中国ヤマハにあった YBR125KG 46S3/ 46S4 のもの。 2D71516-C110 同じイラストを色々な機種で使いまわしていることが多いのだけど、このコードも 共通のルールで付けられたコードとなっている。 上の例だと、2D71516-C110 となっているが、最初の4桁は機種コードを表して いる。この場合だと 2D71 となる。 次の5桁目から7桁目は発売している国や地域で、上に書いた一覧を当てはめると 516 はトルコということがわかる。 たゞし、ブラジル製造のものは販売地を入れずにブラジルのコード 280 を入れて いるので注意が必要。 ハイフンを挟んで9桁目は年式を表している。上の一覧から C は2004年という ことになる。 10桁目から11桁目は、その機種での FIG 番号を表している。この場合だと 11 に 当たるもので、2D71 のパーツカタログの FIG 11 に使われたものである。 最後の数字はよくわからないが、改定すると変えるものじゃないかと考えている。 まとめると、2D71516-C110 は2004年にトルコで発売された 2D71 という機種の FIG 11 に使われたイラスト。
イラストを見てみる じゃ、実際にどんなタイミングで新しいイラストが描かれるのか見てみる。 中国ヤマハにあった YBR125 2MP1/2MP2/2MP3/2MP4 の FIG 1 シリンダと、1つ前の 機種 YBR125 13RU/13RV/13RW/13RX の FIG 1 シリンダを見てみる。 まず、2MP1~4 のシリンダのイラストは、2MP1415-N010 となっていて、上記に 書いた通り、イラストを見ただけで2014年中国販売の 2MP1 のものとわかる。 2MP1415-N010 2MP1 に 2MP1 のイラストを使っているので、前の機種からのイラストが流用でき なかったということになる。 その前に発売されていた 13RU~X のシリンダのイラストを見てみると、コードは 13RF415-L010 となっている。つまり、2012年中国発売の 13RF のイラストを流用 している。13RF から部品の変更はあったかもしれないが、イラストの変更になる ほどの変更はなかったということになる。 13RF415-L010 そして、2MP1 になって新しいイラストになったからには、この2つのイラストに 違いがあるはずである。もう、間違い探しの世界。気が付いた人は、かなり優秀 だと思う。 さて正解は、ガスケットの形状。
2MP1415-N01013RF415-L010
2MP1415-N01013RF415-L010
ブラジル製造・中国製造・インド製造などに関わりなくイラストを流用している ところから考えて、このイラストは日本のヤマハが管理しているものと思われる。 こんな小さな違いでさえも、きちんと描いて変更するというのは、日本人の正確さ にこだわる誇るべきものだと思う。 YBR125 2MP1/2MP2/2MP3/2MP4 のパーツカタログから、それぞれの FIG に使われて いるイラストのコードを拾ってみた。長くなったので、415 の中国販売以外の イラストのコードだけにした。このコードは画像に描かれているため、PDF から コピーできないのが面倒なところ。
FIGイラスト機種
327S1300-G031ヨーロッパ向け YBR125 Custom
131SB1600-M140アフリカ向け XTZ125
262D0D210-D251メキシコ向け YB125
2743B1200-G250中南米向け YBR125G
書いたのに何だけど、この機種は新しいイラストがほとんどで、面白くない。 パーツカタログを見て、面白い・面白くないというのも変な話だけど。じゃ、 何故この機種を選んだのかというと、ミスがあるので。 2MP1460-N490 2MP1415 のはずが、2MP1460 とインドネシアの国コードが付いている。2MP1 で 中国発売のものだし、インドネシアでは発売されてないので、ミスなのでしょう。 と言うことで、最初に書いた YBR125 系エンジンが搭載されている機種一覧の 表が、どのように埋められていったか少しわかったと思う。
イラストいろいろ 私は2回しかみたことがないが、イラストがない場合がある。最初に PDF でこの イラストを見たときは驚いた。 999999999999 一応、イラストのコードは 999999999999 になっている。 昔のインドで製造された機種は、インドで絵を描いていたようである。それが ヤマハのイラストに無理やり付け足したような感じのイラストで違和感があり、 イラストのコードも振っていない。 インドのパーツカタログ 視点が違っていたりするし、絵が下手。 インドで発売されていた機種のパーツカタログが見られる indiaspares という web サイトがあるのだが、今年に入ってからかなりの確率で見られない。昨年は 問題なく見られたのだけど。 同様に中国でも、日本のヤマハが管理していない機種があって、例えば JYM125 2PJ の系統は、イラストではなく部品の写真のようなもので描かれている。 JYM125 2PJ5 部品の角度が統一されていないので、かなり違和感がある。 イラストではないが、タイのパーツカタログには途中でグラフィックのカラー ページが入っている。カラーで見やすいのは良いのだけど、ファイルサイズが 大きいのが難点。 タイのパーツカタログ そんなパーツカタログのイラストいろいろ。
まだ書きたいことはあるけど パーツカタログについて、まだ書きたいことはあるけど、だいぶ長くなったので また別な機会に書きたいと思う。中国 YBR125 のパーツカタログを見られるように ypbrowser を公開。

mctn
since 2004
画像をクリックすると閉じます