BBルータ解剖
 
GIGABYTE GN-BR401

個人的な雑感

この時代に珍しく USB の端子を持っています。USB 接続で PC に 接続できるらしいので、この機能は意外と便利かもしれません。 ファームウェアのファイルが MS-Windows 専用というのは、個人的にどうかな?と 思います。

CPU 情報

CPU は ARM9 の CX82100-11 を使用しているようです。基盤などからして OEM 製品ではないようです。

アップデートファームの取り出し
確認ファーム Version : 1.037

まず、結論から言うと、 Linux (!) が載っています。 uClinux が入っている ようで、 OEM 製品ではないことを考えると、意外と遊べるかもしれません。

中身の解析は、ダウンロードした b41v1037.exe を実行します。すると

b41v1037.img

が取り出せます。ファイルサイズが丁度 2M であることから、 このファイルはそのまま flash に書き込まれると思います。 中を覘くとそれが良くわかります。

中身は、 Linux で、 uClinux が入っています。この中身を ramfs などに 展開して動作しているようです。 面白そうなので、時間を見つけて、もう少し解析してみます。


binary version 情報

GN-BR401 で採用しているデーモンなどのソフトウェアとバージョンは以下の通りです。

thttpd 2.2.0
pppd 2.3.9
dhcpd 0.8.0
dhcpcd 0.0.7
usbdhcpd 0.8.0

その他のソフトウェアでは、バージョンが 1.0.0 であったので、 GIGABYTE 独自のものと判断しました。


ファイルシステム

ファームの 64KB おきに、 [CISF9] のあとに null が入り [FTL100] という文字が 入っています。調べたところ、一部のページに SOFFS ではないかとの記述が ありましたが、根拠がないので少し疑っています。それとは別に FTL100 という 文字を拾う Linux のドライバがあります。見たところ、 [Flash Translation Layer] の 頭文字で M-Systems がライセンスを持っているようです。
loopback デバイスで maount して中身を書き換えて、いじり倒す、といったことをするには、 簡単にはできないようです。

話は少し違うのですが、実行ファイルは BFLT という形式になっています。 これは [Binary Flat Format] と呼ばれるもので、 詳しくはこのページにあります。


Team Yokohama X-VACCINE
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