BBルータ解剖
 
YAMAHA RTX1000

個人的な雑感

小型の割には、機能が多く、シリアルも備えたルータです。ファンもないので、 音もなく、SOHO にぴったりの製品ではないでしょうか。値段はかなり 高い印象がありますが、それだけの価値はあると思います。2004.11.18


本体分解

背面は LAN の口が6つ、 ISDN の口、シリアル、スイッチ、電源コードと並んで います。電源はアダプタタイプではなく、内蔵なのですっきりです。

背面

裏面のシールには「必ず接地接続を行ってください」とあります。しかし、どこに 接地するのか不明です。それに、実際に接地を気にして行っている人がどのぐらい いるのか、疑問が残ります。

裏面のシール

中を開けてみました。写真左側、茶色い基板が電源ユニット、緑色の基板がルータ 本体になります。写真一番下のコネクタは IDE のコネクタでしょうか。少し謎です。 主要 IC は全て表に実装されています。

中を開けたところ

ヒートシンクが付いている謎の石が2つあります。メインの CPU でしょうか。 気になります。

ヒートシンク付きの石

メモリは Winbond W986416DH-7 が2つです。8MB x 2 の 16MB でしょうか。詳細は この辺のページで。

メモリ

フラッシュメモリは富士通の 29LV320BE-90PFTN 。4MB のようです。

FLASH

XILINX の CPLD 、XC9572XL が搭載されています。これの使用用途は不明です。

CPLD

KENDIN の KS8721B です。single の PHY で KS8737 の後継らしいです。

PHY

シリアルトランシーバは MAXIM の MAX3243C 。結構メジャーなもののようです。

シリアルトランシーバ

ISDN コントローラ Yamaha の YTD439 です。DSU を内蔵しており、初期出荷は 2000年のもの。
ISDN コントローラ

基盤には WA20290 と X3589 とあります。社内で使われている番号でしょうか。さらに、 その下には「合」と書いてある、合格印のようなものが押してあります。

基板名称

基板の石などが入る部分には「文字向」と漢字で書かれています。この製品が漢字が 使われいる圏内で製作されたことになります。意外と国内生産かもしれません。

文字向き

今となっては、 ISDN 周りは不要となってしまいましたが、まだまだ十分に 使えるルータだと思います。ちょっと高いですが、小型無音なので、個人で ルータの勉強をするには最適ではないでしょうか。


Team Yokohama X-VACCINE & Tatsuyoshi Networks
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