logo
code:Haemophilus influenzae

ここに書かれていることは無保証です。同じことを行って問題が発生しても、 龍義は責任をとりません。

2011年10月31日 IPAmj明朝フォントを見る

戻る

IPAmj明朝フォント
先日、IPA から IPAmj明朝フォントの正式版が公開された。 情報処理推進機構:プレス発表:記事:行政機関向け文字情報基盤の公開について 目的は行政機関での文字統一化が図ることにあるようで、やっと、という感も するのだけど、とりあえずダウンロードして使ってみることにした。個人的には 明朝体ではなく楷書体を出して欲しい気がしたのだけど、お役所じゃ使わないの でしょうから期待するのが間違いかもしれない。
辺の異体字
impress のページにある感じで、渡辺とか川辺とかの。 http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20111027_486475.html 辺の異体字を調べてみた。素人なので、異体字と俗字の違いもわかってないけど。
MJ文字
図形名
X0213対応UCS
MJ025757  U+8FB9
MJ0257581-42-53U+8FBA
MJ0257591-42-53U+8FBA
MJ0261901-78-21U+9089
MJ0261911-78-21U+9089
MJ0261921-78-21U+9089
MJ0261931-78-21U+9089
MJ0261941-78-21U+9089
MJ0261951-78-21U+9089
MJ026196  U+9089
MJ026197  U+9089
MJ0261991-78-20U+908A
MJ0262001-78-20U+908A
MJ026201  U+908A
MJ026202  U+908A
MJ026203  U+908A
MJ026204  U+908A
MJ026205  U+908A
MJ0262061-78-20U+908A
MJ026207  U+908A
MJ044966  U+26347
MJ050872  U+284C9
MJ050883  U+284D9
MJ051123  U+28622
MJ051124  U+28622
MJ058859  U+28559
MJ058864   
MJ058866  U+9089
MJ058869  U+2B7EA
MJ058870  U+908A
MJ060232   
MJ060234  U+9089
MJ060235  U+9089
MJ060236  U+9089
MJ060237  U+9089
MJ060238  U+9089
MJ060239  U+9089
MJ060240  U+908A
MJ060241   
MJ060242   
MJ060243   
MJ060246   
MJ060248  U+9089
MJ060249   
44文字あった。実際の戸籍から参照してる(?)のだろうから、ここに含まている 漢字でほぼ人名が網羅されているのだろうか。最近では、面倒だから略字に変更 したなんて話も聞くけど。 イースト株式会社が発売している「人名外字PROV4」という製品がある。 http://www.est.co.jp/fe/jmpro/index.html この中には、辺の異体字は65文字収録されている、とある。JIS にある3文字を 含めると、68文字になる。 http://www.est.co.jp/fe/jinmei/sw_itaiji.htm 漢字の収録が多いらしい「超漢字」を出しているパーソナルメディア株式会社は 「超漢字検索」という Windows 上でも動作するアプリを出している。10日間の 試用ができるみたいなので、ダウンロードして使ってみた。 http://www.chokanji.com/ckk/
GT
フォント
TRON
コード
GT365962-A0A7
GT516543-435A
GT516553-435B
GT516863-437A
GT516873-437B
GT520353-475F
GT520363-4760
GT521543-4878
GT521553-4879
GT522843-4A3E
GT523973-4B51
GT526603-4E3E
GT527253-4F21
GT527263-4F22
GT527653-4F49
GT527663-4F4A
GT527673-4F4B
GT528033-4F6F
GT528043-4F70
GT695183-24BB
GT695193-24BC
GT718313-36E8
GT718343-36EB
GT718353-36EC
GT718403-36F1
GT718413-36F2
GT718433-36F4
GT718443-36F5
GT718453-36F6
GT718463-36F7
GT718483-36F9
GT718493-36FA
GT718503-36FB
GT718513-36FC
GT718523-36FD
GT718533-3780
GT718543-3781
GT718553-3782
GT718563-3783
GT718573-3784
GT718583-3785
GT718593-3786
GT718603-3787
GT718613-3788
GT718623-3789
GT718633-378A
GT718643-378B
GT718653-378C
GT718663-378D
GT718673-378E
GT718683-378F
GT718693-3790
GT742343-49F1
GT742363-49F3
GT742373-49F4
GT742383-49F5
GT742403-49F7
GT742413-49F8
GT742433-49FA
GT776633-658E
GT776643-658F
GT776653-6590
GT776683-6593
GT776733-6598
GT776743-6599
GT776753-659A
GT776763-659B
GT776793-659E
GT776823-65A1
GT776863-65A5
GT776873-65A6
GT776883-65A7
GT776893-65A8
GT776903-65A9
GT776933-65AC
GT776953-65AE
GT776983-65B1
GT785303-6BFD
GT785563-6C99
GT785573-6C9A
GT785783-6CAF
GT785793-6CB0
GT785873-6CB8
GT785883-6CB9
GT785893-6CBA
GT785973-6CC2
GT786043-6CC9
GT786083-6CCD
GT786093-6CCE
GT786103-6CCF
GT786113-6CD0
GT786123-6CD1
GT786133-6CD2
GT786143-6CD3
GT786153-6CD4
GT786243-6CDD
GT786253-6CDE
GT786273-6CE0
GT786283-6CE1
GT786293-6CE2
GT786353-6CE8
GT786363-6CE9
GT786373-6CEA
GT786383-6CEB
GT786393-6CEC
GT786403-6CED
GT786413-6CEE
GT786423-6CEF
GT786433-6CF0
GT786443-6CF1
GT786453-6CF2
GT786463-6CF3
GT786663-6D89
GT786693-6D8C
GT786703-6D8D
GT786713-6D8E
GT786723-6D8F
GT786733-6D90
GT786743-6D91
GT786753-6D92
GT786763-6D93
GT786773-6D94
GT786783-6D95
GT786793-6D96
GT786903-6DA1
GT786943-6DA5
GT787013-6DAC
3倍近くの127文字あった。この数字だけを見ると、IPA のフォントはまだまだ かな、と思ってしまう。必要性の面からどうなのか、というのは現場の人じゃ ないとわからないけど。現場じゃ、渡辺の辺を出すだけで、大変なのかな。
斉の異体字
impress のページで、検証版のときには、 http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20110518_446606.html 斉の異体字だったので、ついでに調べてみようと思った。しかし、思った以上に 「辺」の異体字に時間がかかってしまったので、また何かの機会があったときに 調べることに。 どちらの文字にしても異体字が多いのは、名前に使われているからだと思う。 名前に使われていなければ、略字にしたところで大きな問題は起きないだろう ことだろうし。
実際の入力とか
結局のところ、入力方法と保存形式が確立されていないと、使うにも使えない 状況になる。UTF-8 や Shift-JIS や EUC に乗せられるかという問題があるし、 受け取る側も表示するためのフォントが入っている必要もあるし。渡辺と変換 したいのに、候補が100も出てきたら操作性が落ちてしまうし。 なんだか、ほんのちょっとの違いが重要なのだけど、数十文字しかない欧米の 文化圏から見ると異質な感じだろうな、と思ってしまう。 実際の役所での戸籍課なんかでは、これまで外字を作成して対応をしてきた、 という話を聞くと、勝手に文字を作って届出してしまえば、作ってくれそうな 気もしないことないけど。この辺り、祖先が使っていた文書なんかを提出して 初めて認められるのかもしれないけど、どうなんだろう。
ところで
この IPA フォントを作るのに、かなりの税金が使われたと予想する。各機関との 調整は良いとして、異体字の選定とかフォントの作成とかで。超漢字なんかでも 使っているGTフォントはパーソナルメディア株式会社を離れ、今は東京大学の 多国語処理研究会が扱っているようである。せっかくの文字数を扱えるのだから、 これを利用すれば良かったのに、と単純に思ってしまう。ライセンスとか、他の 障害が裏にあるのかもしれないし、実際に利用しているのかもしれないけど。 何というか、コンピュータが普及して10年以上経って、まだ自分の苗字を簡単に 表示できない人がいると思うと、不思議な感じがする。
by Tatsuyoshi
since 2003