シンガポールに行ってきた
シンガポールに行ってきた。シンガポールの電車である MRT に乗ったときに、
非接触型の切符を買った。この切符というかカードは紙製で、使わなくなったら
払い戻すデポジット金額はたったの10シンガポールセント、日本円にすると7円!
SUICA を分解するのは痛いけど、これなら痛くないし日本の法律にも触れない
気がするので、分解することにした。
どういう構造でこの金額を実現できているのか、興味もあるし。
分解
まず、光に透かしてみる。真ん中に四角い形のものが見える。
さっそく紙を剥がしていく。透明のプラスチックのシートが出てきた。しかし、
綺麗に剥がせない。
この状態で光に透かしてみた。コイル状の配線が見えてきた。文字も出てきて
A318 R00 と書いてある。
バリバリと剥がしていくが、やっぱり綺麗に剥がれない。剥がせるだけ剥がして、
透かしてみた。
だいぶ紙が残っているので、困ったときの水中投下。水の中に10分ほど漬けて、
表面の紙を剥がしていった。それでも綺麗には剥がれなかったが、配線の状態が
確認できるようにはなった。乾かして観察する。
真ん中の四角の部分が IC かと思っていたが、単に模様みたい。IC は写真での
右上についている小さなチップ。本当に小さくて、何か比較できるものがないか
探したら、冷蔵庫に煎り胡麻があったので横に置いてみた。胡麻の1/4ぐらいの
大きさである。シャープペンシルの芯ぐらいの幅。
耐久性がどのぐらいあるか不明だが、うまく作っているなと関心した。
日本はどうした?
この紙の非接触カードは今年の11月から始まったものである。それまでは日本と
同じようにプラスチックのカードでデポジットが1シンガポールドル、日本円で
70円のものだった。
技術の進歩のおかげでここまで安くできたのだから、素晴らしいの一言につきる。
それに比べ、日本の SUICA は代わり映え無くプラスチック製で、デポジットが
500円と高い。この際だから磁気カードをやめてうまいこと非接触カードだけに
してしまえば良いのに。
数年前、市ヶ谷駅で年寄りの方が磁気の切符を一生懸命に非接触カードを当てる
場所に押し付けていた。周りの人が皆そうしているからだろうけど、システムが
2つあるとどうしてもこんなことが起きてしまう。
こういう分野は日本は得意なのだろうから、とっとと変えてしまえば良いのに。
と半分愚痴を書いたが、紙製の非接触カードが数円で作ることができる時代に
なると(本当に数円でできているのかは怪しいかもしれないが)、いよいよ RF
タグがバーコードに取って代わるのではないかと期待してしまう。5年もすれば
実現できてしまう気がする。
ついでに券売機とか
ついでに券売機なんかも。
日曜日の Bugis 駅。券売機の前はかなり並んでいる。私も並んでカードを買う
ことにしたが、5台あるうちの2台がカード切れの状態だった。せっかく並んだ
のに、並びなおして上記のカードを買った。
券売機はタッチパネルになっている。のだけど、画面の位置が低いので、とても
見辛い。初めて操作したけど、操作した感じは悪くない。
降りた駅の券売機には人が並んでいなかったので、近くで写真を撮ってみた。
上のトレーのような部分に非接触カードを置いて、リチャージする。操作パネルは
英語、中国語、マレー語、あと読めない1つの4カ国語対応。支払いは、現金か
NETS というカードのみみたい。
自動改札機は扇形の扉が付いている。タッチする場所は、改札機の右側の手前
上部。少し高い場所にあるので、子供は大変かも。
携帯電話を使って通過している人は見かけなかったので、モバイル SUICA みたいな
仕組みはないのでしょう。
そう言えば、iPhone は Felica 対応じゃないので、モバイル SUICA として使えず、
無理矢理 SUICA を剥がして iPhone の中に内蔵させている人もいるらしい。500円も
かかることを思うと気軽には失敗できないな。シンガポールで同じように使っている
人はいるのだろうか、少し気になる。
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