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原文:http://wiki.dovecot.org/Rootless(6版)
翻訳:龍義(Toyota Tatsuyoshi)
一般ユーザでのインストール
Dovecot は、いかなる点でも root 権限を必要とせずに、1つの UID の下で動作
させることができます。これはセキュリティ機能は考えられていませんが、その代わ
りに管理者ではない人がお気に入りのメールサーバで IMAP サーバを動作させる方法
になります。
これを、セキュリティを達成する良い方法と考えているなら、どちらが悪いか考えて
みてください:
a)
- Dovecot を経由して root 権限を得られる可能性が非常にわずか
- ログインすることなく空のディレクトリに chroot された特権がない dovecot
ユーザとして、システムの中に入られる可能性がわずか
- ユーザの特権でログインされてしまう可能性がわずかで、他の人の
メールは異なる uid で保存されているため、読まれる可能性はない(それに加
えて、自身のメールボックスに chroot されるかもしれない)。
b)
- Dovecot を経由して root 権限を得られる可能性はゼロ
- メールユーザとしてシステムに入られる可能性がわずかで、
ログインされずに、全てのユーザのメールを読むことができる可能性がある
(そして最終的には、わざわざ特別な chroot 環境を設定しないかぎり、
いくつかのローカルの脆弱性を発見されて exploit されることにより、
root を得られるでしょう)。
どちらにしても、それは簡単にできます。 configure --prefix=$HOME とし、
make install をして、 dovecot.conf の login_user と auth_user をそのユーザの
uid にし、全ての chroot を無効にし、 passwd-file 認証を使います。