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原文:http://wiki.dovecot.org/UpgradingDovecot(20版)
翻訳:龍義(Toyota Tatsuyoshi)

Dovecot 0.99.x から 1.0 へアップグレード

設定ファイル

設定ファイルは多くの変更があったため、 手動で dovecot-example.conf ファイルに含まれているものを 編集した方が良いでしょう。 古いファイルを変更するときに、覚えておくべき簡単な方法は、 grep を使うことです:

grep -v '^ *#' /etc/dovecot.conf|grep -v ^$|less

SQL 設定

SQL の設定は変更になりました。 dovecot-sql.conf の中の password_query は、 password と呼ばれる フィールドを返さなければなりません。

購読

Maildir 形式のみ: ユーザの購読ファイルを保存するファイル名が .subscriptions から subscriptions に 変更になりました(mbox では、まだ .subscriptions で呼ばれます)。

キーワード

Maildir 形式のみ: 前のバージョンの .customflags ファイルは dovecot-keywords という 名前のファイルに変更になりました。 .customflags ファイルをそのファイルの名前に変更することでき、 古いキーワードをそのまま使うことができます。 Dovecot が dovecot-keywords ファイルをオープンしたあとは、 もう 0.99.x と互換性がないものに編集されます。

UID の変更

アップグレード後、ユーザが最初に mailbox を訪れたとき、 エラー文字列を見るかもしれません:

mbox sync: UID inserted in the middle of mailbox /var/mail/**** (4409 > 4237)

影響があるメールボックスにある全てのメッセージを見るために、 ユーザは一度ログアウトをして、再度ログインする必要があります。 mbox で既にいくつかのエラーが出なかった場合以外では、 これは起こってはならないことで、 構文解析をしている新しい mbox はより良いエラーのチェックを行います。

ポートの変更

0.99 から 1.0 にアップグレード後、古いポートの設定を変更します:

 imap_listen = *:143
 pop3_listen = *:110

 imaps_listen = *:993
 pop3s_listen = *:995
の代わりに以下を使ってください:

# IP アドレスを変更したい場合は、変更します:
listen = 1.2.3.4
ssl_listen = 1.2.3.4

# ポートも変更したい場合は、以下を使います:
protocol imap {
  listen = *:143
  ssl_listen = *:993
}
protocol pop3 {
  listen = *:110
  ssl_listen = *:995
}

POP before SMTP 用にログの変更

バージョン 1.0.alpha4 では、以下の regexp は、デフォルトのログから リモート IP を取り出します:

 $s =~ s/^... .. ..:..:.. .* dovecot: (pop3|imap)-login: Login: .+ rip=(\d+\.\d+\.\d+\.\d+),.*$/$2/i;