Dovecot 0.99.x から 1.0 へアップグレード
設定ファイルは多くの変更があったため、 手動で dovecot-example.conf ファイルに含まれているものを 編集した方が良いでしょう。 古いファイルを変更するときに、覚えておくべき簡単な方法は、 grep を使うことです:
grep -v '^ *#' /etc/dovecot.conf|grep -v ^$|less |
Maildir 形式のみ: ユーザの購読ファイルを保存するファイル名が .subscriptions から subscriptions に 変更になりました(mbox では、まだ .subscriptions で呼ばれます)。
Maildir 形式のみ: 前のバージョンの .customflags ファイルは dovecot-keywords という 名前のファイルに変更になりました。 .customflags ファイルをそのファイルの名前に変更することでき、 古いキーワードをそのまま使うことができます。 Dovecot が dovecot-keywords ファイルをオープンしたあとは、 もう 0.99.x と互換性がないものに編集されます。
アップグレード後、ユーザが最初に mailbox を訪れたとき、 エラー文字列を見るかもしれません:
mbox sync: UID inserted in the middle of mailbox /var/mail/**** (4409 > 4237)
影響があるメールボックスにある全てのメッセージを見るために、 ユーザは一度ログアウトをして、再度ログインする必要があります。 mbox で既にいくつかのエラーが出なかった場合以外では、 これは起こってはならないことで、 構文解析をしている新しい mbox はより良いエラーのチェックを行います。
0.99 から 1.0 にアップグレード後、古いポートの設定を変更します:
imap_listen = *:143 pop3_listen = *:110 imaps_listen = *:993 pop3s_listen = *:995 |
# IP アドレスを変更したい場合は、変更します: listen = 1.2.3.4 ssl_listen = 1.2.3.4 # ポートも変更したい場合は、以下を使います: protocol imap { listen = *:143 ssl_listen = *:993 } protocol pop3 { listen = *:110 ssl_listen = *:995 } |
バージョン 1.0.alpha4 では、以下の regexp は、デフォルトのログから リモート IP を取り出します:
$s =~ s/^... .. ..:..:.. .* dovecot: (pop3|imap)-login: Login: .+ rip=(\d+\.\d+\.\d+\.\d+),.*$/$2/i; |