Gladiatorを観察する
インドの Gladiator
今日は(今日も)、YBR125SP の話とは関係なく、インド製 Gladiator を観察して
みることにする。その前に、ざっくりと説明を。
インドの YBR125 と言うべき存在に Gladiator がある。エンジンは YBR125 と
同じ、ちょっと前まではスポークホイール装備の STD, DX や JA 等が発売されて
いたが、現在は Gladiator SS, Gladiator RS, Gladiator Graffiti の3種類。
SS と RS は比較してみたが、カラーリング以外に違いが見られなかった。なので、
実質2種類となる。
写真
というわけで、いつものように写真を。
Gladiator SS
Gladiator RS
Gladiator Graffiti
興味深いもの
この Gladiator には YBR125 に存在しない面白いものがついている。上の写真
だけでわかった人は、かなり鋭い人である。
まず1つは、チェーンカバー。カブなんかについている、チェーンが汚れない
ようにするためのものである。Gladiator Graffiti にはこのチェーンカバーが
付いているのである。左からの良い写真がなかったので、上記の写真を拡大した
ものだが、チェーンカバーが付いているのが確認できる。
Gladiator Graffiti
そして、Gladiator SS/RS には、可倒式ステップが付いている。YBR125 は昔の
実用車のように、ステップバーがフレーム下部に付けられているため、可倒式の
ステップではない。
Gladiator RS
ステップの取り付けが気になったので、調べてみた。
http://www.2wheelsindia.com/2008/02/test-ridereview-of-2008-yamaha.html
このページを見る限り、フレーム下部からバーが延びているので、YBR125 にも
付けられる可能性があると思う。
その他
Gladiator は5本スポークなので、ブレーキディスクも5本のネジで止まって
いる新しいタイプだと思っていたのだが、ネジは6本止めしているので、他の
YBR125 の5本スポークのホイールと共通ではないようである。さらに、ブレーキ
キャリパーは2ポッドのものを採用している。
リアのウィンカーはビルトインになっているので、すっきりとした外観に見える。
リアもフロントも、ウィンカーはクリアタイプのレンズを使用している。この
辺り、インドでの流行なのだろうか。
メータ周りは、燃料メータが中央上側に配置されており、ウィンカーのランプの
場所も異なっているようである。そして、面白いのが、前の型の Gladiator は、
タコメータの位置に燃料メータが付いているのである。
http://www.bsmotoring.com/bsm/wcms/en/home/bikes/rides/Yamaha-Gladiator-060828.html
写真を見ると、とても不思議である。
スイングアームは角材を使っており、ほとんどの YBR125 は丸パイプを使って
いるように見えるので、ここも独自の仕様のようである。
私が見た限りキャブレタ版の YBR125 は、キャブレタにあるチョークレバーを
直接操作するのだが、この Gladiator には、ハンドルにチョークレバーが付いて
いるようである。これは、カウルが大きいためなのかもしれない。
フレームはネジ穴等を見るかぎり、YBR125 と共通のように見えるのだが、リアの
パッセンジャーシートの下にあるフック掛けが見当たらない。これは、YBR125SP
YBR125 Custom にも付いていないものである。このフック掛けの変わりに、車体
左側にキャリアが付けられている写真が、いくつも見られた。ノーマルでこの
キャリアが付いてくるのか不明だが、何に使うものなのだろうか。Graffiti の
写真にも、このキャリアが確認できる。
謎のキャリア付き
英語版 wikipedia の Gladiator にも、このキャリアがついた写真が掲載されて
いて、チェーンカバーも確認できる。
2009年1月3日追記
キャリアではなく、サリーガードであった。インドでは、女性と2人乗りする
ときの必需品のようで。詳しくは「YBR110って」で。
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