UG110 logo
龍義のug110 - 整備と改造6


いくつか整備・交換・改造をしたので、まとめて。

2004年8月1日(29157km)、前輪ブレーキの交換。

北海道で前輪ベアリングが異常になったことで、前輪のブレーキにどこまで 影響が出ているのか、調べてみた。まずはブレーキパッド。

ブレーキパッド
車輪側が異様に減っている。そろそろ交換しても良い時期かな。それにしても、 3500km で交換とは…。
ブレーキディスクも見た目は問題なさそうなのだが、太陽に当てて反射した光を 見てみると、かなり歪みが出ているようであるので、交換することにした。

で、今回は NSR50 のディスクをつけることにした。

ディスク比較
内側が ADDRESS110 のディスク、外側が NSR50 のディスク。かなり大きくなる。

ディスク装着
NSR50 のディスクを装着してみた。何か違和感があると思ったら、穴の配置だった。 このディスクは元々本体右側につけるものなので、穴の配置が逆になってしまう。 多分問題ない、ということで。

アダプタ装着
ディスクの径が変わるので、アダプタを装着。これは、とある人(名前を出して 良いのかな…)から売ってもらったもの。

ブレーキ装着
ブレーキをつけると、こんな感じになる。

交換完了
ディスクが大きくなったことで、ブレーキユニットがホイールと干渉して うまくディスクに差し込めない。ピストンをおもいっきり押し戻して、差し込んだけど、 ホイールに少し傷がついてしまった。このへんは、仕方ないところか、それとも、 ディスクを車輪から外してつけるべきなのか。

次は、タイヤ。波打っているので、交換しようかどうか。

タイヤ
ベアリングを交換してから 2000km 走ったが、まだ波打った状態。わかり辛いので、 補助線を入れてみた。

補助線
やっぱり、わかり辛いか。

とりあえず、タイヤは交換しないことにした。



2004年8月8日(29334km)、駆動系の交換(その1)。

駆動系の交換。部品が全て揃わなかったので、揃ったものだけ交換。

北海道で、荷物満載状態のときに発進すると、タイヤが泣くような音がした。 荷物満載で、どこかがタイヤに当たっていると最初は思っていたのだけど、 よく考えたら Vベルトが滑っているようである。ということで、交換することに した。近所のバイク用品屋に行って探したが、社外品の中期以降のVベルトが 売っていない。Vベルトは純正で取るとして、あったものだけ交換することにした。

まずは、ブレーキパッドの交換。今回はデイトナの赤パッドにした。

ブレーキパッド交換
やはり、交換に無理が出るので、ブレーキディスクを外して交換した。
次は、エアクリーナの交換。かなり汚れていた。

エアクリーナの交換
今回もデイトナのターボフィルターをつけることにした。
ウェイトローラーの交換。前回から約1万km走っての交換。そこそこ、 減っていると予想。

ウェイトローラーの交換
毎回、ここのネジが固くて格闘している。
外したウェイトローラー、そこそこ減っていた。

ウェイトローラー
18.5g と 15g の組み合わせなのだが、比較的 18.5g の方が減っている気がする。
一番偏磨耗が激しかったのが下の写真。

偏磨耗ウェイトローラ
かなり減っているので、交換時期。
今回は、たまたまバイク用品屋で見つけたデイトナハイスピードプーリーを装着することに した。これで、少し最高速度が落ちた分を補えるかと考えた。

プーリー
調べたら、発売されたばかりのようである。
今まで使っていたプーリーの減り具合を観察してみた。

プーリーの減り具合
まだまだ使えそうである。
同じようにランププレートも見てみた。

ランププレートの減り具合
こいつもまだ使えそうである。
デイトナのプーリーと純正のプーリーを比較してみた。

プーリー比較
デイトナの方は、段がついている。
下の写真のように、横から見るとわかりやすい。

デイトナプーリー
カーブも違うようである。
このプーリーをさっそく取り付けてみることにした。使用したウェイトローラーは 15g を6つ。

デイトナプーリー組み
あの…、ドライブカバーのネジの位置が合わないのだけど。
その前に、ドライブカバーが入らない。

ドライブカバー
ドライブカバーの方が小さいので、スポッと入らない。
初期型のドライブカバーじゃないと駄目なのかな、と思って説明書を読むが、 何も書いていない。しょうがないので、これまでの純正で組みなおすことにした。 ウェイトローラーの重さはこれまでと同じ 18.5, 15 の組み合わせとした (もちろん新品)。
クラッチ側の状態を見ようと、ネジを外そうと思ったのだが、固くて回らない。

クラッチ側
今回はあきらめることにする。

ウェイトローラーを交換した感想だが、変速がスムーズにいくようになった。しかし、 低速のもたつきはそのまま、ベルトの鳴きもそのままだった。やはり、ベルトを 交換しないと駄目なようである。
調べてみたら、ベルトは今まで交換していなかった。すべるはずである。

9日、デイトナにハイスピードプーリーの件で電話をしてみた。すると、 記述不足を認めた上で「ドライブカバーは使いません」という回答だった。 なので、次回Vベルト交換の時にこのプーリーを装着しようと思う。

2004.8.11 追記
説明書をよく読んだら、「純正のドライブカバー(オイルガード)は使用しません。」と 書いてあった…。失礼しました。



2004年8月11日(29372km)、駆動系の交換(その2)。

お盆休みで、Vベルトが当分入ってこない。一気に色々交換すると、何が影響で どう変化したのかわかりにくいので、今回は前回取り付けできなかったデイトナの プーリーだけを付けることにした。写真等はなし。

このプーリーのウェイトローラー推奨値は
18.5 × 3 + 12.5 × 3 (±6.0)
なので、93g(±6.0) となる。この値は車体番号が 112014〜499999 までの値で、 それ以外の車体番号の場合は、
20.0 × 3 + 14.0 × 3 (±6.0)
となる。話を元にもどして、エンジンのへたり等を考えて 15 × 6 の ウェイトローラーで取り付けた。

取り付けた感想なのだが、低速、中速の加速がだいぶ良くなった。3万キロ近く 使ったベルトも、滑らずにうまく加速していく。高速域であまり走っていないので、 なんとも言えないが、ノーマルより悪くなった感じはなかった。しかし、 ウェイトローラーが軽くなった影響か、加速時のエンジン回転数がだいぶ あがり、少しうるさくなった。この辺は仕方ないことだろう。
次回はVベルトの交換、多分お盆明け。

デイトナも15g のウェイトローラーを出していたようである(部品番号49276)。 しかし、なぜか他の重さは998円なのに 15g だけは1260円する。純正部品より高い。 それと、プーリーの説明書に
「アドレス110の駆動系はあまりスピードが出るように設定されていません。」
と書いてあり、ベルトの負荷やスタータピニオンギヤとの干渉のことが書いてある。 そんなにはっきり書かなくても…。



2004年8月21日(29475km)、駆動系の交換(その3)。

お盆があけて、Vベルトが入荷したようなので、取りに行って、早速取り付ける ことにした。20日の話。

ベルト
で、早速取り付けようと思って、プーリーを外したが、Vベルトが外れない。 クラッチ側も外さないと駄目なようである。

クラッチ側クリアランス

クラッチ側クリアランス2
そして、クラッチ側のネジが回らない。プーリーホルダーでもシザーズホルダーでも 回らない。しょうがないので、あきらめることにする。

古いベルトも一応写真に撮っておいた。が、この写真が後で大事なことに なろうとは、想像もつかなかった。写真を見て、ピンときた人は、かなり鋭い。

古いベルト

で、21日、インパクトを借りてクラッチ側を外すことにした。

クラッチ
インパクトレンチだと、あっさりネジが回ってしまった。今までの苦労が 「何?」というぐらい。使ったのはエアインパクトなのだけど、電動ので 良いから、インパクトを買おうかな、と思った瞬間だった。
Vベルトの磨耗具合を比較してみた。

ベルト比較
そんなに減ってない様子。わかりやすく、並べてみた。

ベルト比較2
少ししか、減ってないみたいである。せっかく新品を注文したので、 交換することにした。
ついでに、クラッチの磨耗具合を見てみた。

クラッチ
まだまだ大丈夫そうである。交換しないことにした。本当ならば、トルクカムの 状態とかを見ようかと思っていたのだけど、インパクトを借りている状態で、 時間を掛けられないので、状態を見るのはあきらめた。
で、ベルトを新品に交換して、クラッチのネジをインパクトで締めなおした。

新品のベルト

写真を見て、気が付いたのだが、昨日の写真とVベルトの回転方向が違う。 さらに、パーツリストを見ると、購入時は部品番号 27601-16F11 が付いて いたようなのである。つまり、 Vベルトを1度交換していること、さらに、 私はクラッチ側を外したことがなかったので、どこかのお店に出して 交換してもらったようである。
さっそく過去のレシートを見ると、あった。2002年11月9日にナップス横浜で、 Vベルトを交換していた。まとめると、

・Vベルトは前回交換してから1万キロしか走ってなかった
・前回、ナップス横浜でVベルトを交換した
・Vベルトを交換したので、部品番号が 27601-16F11 から 27601-16F12 になった
・私は今回、クラッチ側のネジを初めて回した

つまり

・ナップス横浜がVベルトを逆回転方向に装着した

ということになる。ま、2年も前の話しだし、もうベルトを替えてしまったので、 気にしないことにする。

あとは、プラグを交換して、一区切り打つことにする。

NSR50 のブレーキに変更して、やっと当たりが出てきた。交換前に比べて、 かなり前輪ブレーキがが利くようになった。 それに、コントロールしやすくなったので、交換して満足している。
デイトナのプーリーは、古いベルトとの組み合わせでも、加速に変化が出て、 最高速度も3桁台に乗るぐらいになった。パワーが落ちてきた私のアドレス110に、 ちょうど良かったと思っている。



2004年8月25日、プラグの交換。

今回のプラグ交換で、ひとまず整備を終了する。
早速、プラグを外して、色を見てみた。

古いプラグ
焼けすぎの気がする。最近、エンジン回し気味かな…、なんて思いながら、今回も ノーマルより熱価を1つ上げた BPR7HS を装着することにした。
プラグについて、ちょっと気になったので調べてみた。

NGK のページ
デンソーのページ

車種適合、よく見ると間違っている。

元データBPR6HSBRP7HS
パーツカタログTYPE WF.NO.112193〜
NGK のページ'98.4〜'01.5'01.6〜

元データW22FPRW20FPR
パーツカタログTYPE WF.NO.112193〜
デンソーのページすべて-

と、何を信用したら良いのか、という状態になっている。パーツカタログと サービスマニュアルの表記が一緒だったので、パーツカタログのデータが 正しいと思われる。プラグを買うときに、店頭に置いてあるカタログは どうなっているのか、気になるので、今度調べてみるつもり。調べたら、 メモのページに載せる予定。

V ベルト交換後、20km までの加速がもたつく感じ。古いベルトのときは そんなことがなかったので、組み立て間違えたか?と思って、ケースを 開けて点検してみた。

ケース
各所、ネジの緩みも確認したが、問題なし。もうしばらくこの状態で乗ってみる ことにする。



2004年9月2日(29812km)、キックスターターナットの緩み。

夜、調子よく国道15号線を走っていたら、異音がしだした。減速すると、 クラッチカバー側からガラガラと音がしてエンジンが止まってしまった。 とうとうクランクかな、と不安になりながらも、手元の工具でクラッチカバーを 開けると、なんとキックスターターナットが緩んでいた。一安心したのは 良いのだけど、手元の工具に 17mm と、もちろんだけど 32mm の六角を締める 工具がない。とりあえず、手で力いっぱい締めなおして、クラッチカバーをして エンジンを回してみた。すぐに音がしてエンジンが停止。 32mm は別にしても 17mm の六角レンチがないと、どうにもならない。と、 言うことで工具を持ってきてもらうことにした(I氏ありがとう)。
待っている間、 32mm の六角の変わりに、ドライブフェイスを抑えておく方法を 考える。手元のレンチで、写真のように引っ掛ければ、固定できそうだと わかって、この状態でナットを締めることにした。

つっかえレンチ
もちろん、応急処置のためなので、工具にもエンジンにも悪いのは承知の上である。 17mm のレンチが来たので、キックスターターナットを締める。クラッチケースを 締めて、走ってみたが問題なさそう。
しかし、3km ほど走ったらまた異音。どうやら、減速時にこのネジが緩む 傾向にあるようである。先程締めた力よりも、幾分強くナットを締めなおして、 今度こそ、問題なく走るようになり、なんとか家に着くことができた。

戻る
次へ


Last update: 2004.9.3
Since 2000