龍義のug110 - 駆動系のトラブル
駆動系のトラブル。基本的には、前回の 整備と改造6 の続き。
2004年9月5日、センタースタンドの状態。
センタースタンド、1年ほど前から音がしていた。走行中、エンジンの振動が大きい
ときに共振して、ビビビと音がする状態であった。グリスをさしても、ほとんど
音に変化がないので、分解してみることにした。
スタンド側には問題がないようである。しかし、軸棒はかなり磨り減った状態。
よーく見ると、かなり減っているのがわかる。多分、音の原因はこれでしょう。
この減っている部分を中心に、グリスアップして、音がどうなるか様子をみることにした。
センタースタンドを取り付けようと、バネの部分をみると、ナットが曲がっていた。
このナットは、センタースタンドのバネの上側を留めているもの。かなり曲がっていて
少し気になるが、このまま使うことにした。
センタースタンドの軸棒が減っている理由だが、荷物満載でセンタースタンドを使うと、
この部分に車体の重さと荷物の重さが一気にかかる。そのために、磨り減っていったの
だと考えられる。
2004年9月6日(29893km)、ガスケットの交換。
先日の、キックスターターナットが緩んだことで、何度もクラッチカバーを開けたり
閉めたりして、クラッチカバーのガスケットがちぎれてしまった。しょうがないので、
交換することにした。
このガスケット、張り付きにくい素材なので、リムーバなどを使わずに綺麗に
剥がすことができた。
前回の、センタースタンドの異音、多量のグリスを塗って音が少し小さくなったの
だけど、20km も走ったら、ほとんどもとの状態の音になってしまった。やはり、軸棒の
交換が必要みたいである。
2004年9月7日(29983km)、駆動系トラブル。
9月7日、都内で走行中に、9月2日に発生したキックスターターナットが緩んだ音が
したので、ナットを締めなおした。締めなおして異音はなくなったのだが、
どことなくおかしな感じ。アイドリングが低く、交差点ではエンジンが止まってしまう
状態になった。そして、何度かエンジンを掛け直したりするうちに、
セルスタータでの始動ができなくなってしまい、キックペダルも引っかからない状態。
つまり、動かなくなってしまったのである。困った。ということで、ドナドナされました。
ガウズウェイさんありがとうございました。
というわけで、駆動系の状態。ドライブフェイス、スタータギア、ファンの内側の
山がなくなってしまった。
詳しく見てみる。ドライブフェイス、内側の山が綺麗になくなっている。それを、
押さえる力で補おうとしたために、変形している感じも見受けられる。
ベルトが滑る部分は問題ない。しかし、やはり、力で押さえてしまったために、
カラーの部分が窪んでしまっている。
スタータギア、こいつも内側の山が綺麗になくなってしまっている。
ファンも同じように、山がない。
一番の問題が、軸側。なんと、削れてしまっている。それだけなら、交換をして
しまえば良い、という考え方もあるのだけど、この棒はクランクと直結されていて、
交換するとなると、最も面倒な作業が必要になってくる。さらに、この棒だけで
部品をとっても、組みつけが難しいので、クランクアッシで注文しなければ
ならない。部品だけで \16700 してしまう。
この軸は、とりあえず保留して、その他の部品を注文した。組み付けて、
駄目そうだったら、この軸の交換を行う大作業にしようかと思う。
この内側の山がなくなった原因なのだが、キックスタータナットが緩んだことに
よって、ドライブフェイスなどが暴れてしまい、山が削れていったものと思われる。
2004年9月12日、駆動系交換。
注文していた部品が入ったので、早速交換してみることにした。
新品のドライブフェイス。本来はこのように内側に山がある。
内側の金属の素材が違うのか、色が周りと異なっている。
同じく新品のスタータギア。
同じく新品のファン。
ということで、組み上げた。
試しに走ったが、問題なし。というか、かなり調子が良くなった。
ついでに、センタースタンドの軸も交換した。
比較をしてみたら、一目瞭然。
交換すると、異音が消えた。やはり、これが原因であったようである。
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Last update: 2004.9.13
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