龍義のug110 - 整備と改造13
整備と改造13
2008年11月29日、ギアオイルとフォークオイル交換(49741km)
5万キロ前に、リフレッシュ計画。
まずは、ギアオイルの交換。
エアクリーナの蓋とミッションケースを外して、下のドレンボルトから抜き取る。
抜き取ったオイル、結構汚れていた。
ギアオイル買うのが面倒なので、いつものように4ストエンジンオイルを入れる。
エンジンオイルほど高温にならないので、性能は発揮できないのだろうけど。
今回はいつも再利用するガスケットを新品に交換した。
部品番号が変更になっているようで、09168-08008 を注文したら、
09168-08016 が来た。
昔の価格表を見ると両方載っているので、変更というより統合かもしれない。
今回のメイン、フォークオイルの交換。
私の記憶では、フォークオイルを交換したことがないので、
5万キロ走ったフォークオイルである。
フォーク自体は、特に苦労することもなく、あっさり外れた。
やはり、センタースタンドがあるバイクは楽である。
インナーのストロークする部分には錆もなく良い状態。
この部分の錆び対策は、乗ってあげることが一番である。
フォークトップを回そうとしたら、
1/2 というか、12.7sq のラチェットが必要のようである。
手元に無いので、実家に取りに行く。
実家に行ったら、ブレーキフルードと、封を開けてないフォークオイルを発見した。
多分、どちらも10年は経っているもの。
12.7sq のラチェットも、このブレキーフルードも、
ZZR250 に乗っていたときに使っていたもの。
日が傾いてきそうだったので、作業は明日にする。
2008年11月30日、フォークオイル交換と、ブレーキO/H
フォークオイル交換は昨日の続き。
フォークトップは、車体に付けないと回らないと思っていたが、
インナーを手で握って回してみたら、あっさり回ってしまった。
面倒が省けた。
逆さにして、フォークオイルを取り出す。
かなり汚れていて、元の色が何色だったのかもわからないぐらい。
そして、臭い。
スプリングの長さを測ってみた。
両方とも 270mm あるので、問題なし。
使用限度は 267mm 。
そして、フォーク下のネジを緩める、が、回らない。
半端無いトルクで締めてある。
傷が付くのを覚悟で、
上の写真に写っている CB120C(12センチ重量ブロック) の穴に突っ込んで、
長いラチェットを掛けて回す。
一度回ると、空回りする。
引っ張ったりしたが、空回りし続けるだけ。
一度スプリングを戻して、フォークに圧力を掛けながら回して、
やっとネジが抜けた。
この作業、サービスマニュアルには
フロントフォークエンドボルトを外す
とだけ書いてある。
このあっさりとした1行に、1時間も掛かってしまった。
多分、エアインパクトとかあると、あっさり10秒で終わるのだろうけど。
インナーを抜いて、ダストシールを外す。
このストッパリングは簡単に外れるが、オイルシールが外れない。
折角新品を買ってあったのだけど、諦めることにする。
全体的にパーツクリーナで洗浄して、しばらく乾かす。
乾かしている間、メーターケーブルの給脂なんかをして。
分解した手順で組み立てる。
まず、フォークオイルを入れずにインナーチューブ、スプリングを入れ、
フォークキャップを軽くする。
圧力を掛けながら、エンドボルトを締めて、思いっきり締めたら、
フォークオイルを入れるので、キャップを外してスプリングを取り出す。
エンドボルトのガスケットは新品に交換した。
フォークオイルは、メスシリンダーなんて持って無いので、
プラスチックをT字状に切り、下の部分を 104mm と、
フォークのレベルに合わせ、このプラスチックを出し入れして、調整。
最後にスプリングを入れ、キャップのガスケットを新品に交換して完成。
続いて、フロントブレーキの O/H を。
まずは、キャリパー部分。
取り外して、パッドを抜く。
ゴムの↑状になった部分を押して外す。
しかし、ゴムがかなり硬化していて、かなり力を加えないと外れない。
新品に交換するので、カッターで切っても良いのだけど。
ということで、外れた。
このゴムの部分を両方外す。
中はグリスが入っているはずなのだけど、片側は完全にグリスが変質していた。
パーツクリーナーで洗浄する。
ピストンを引っ張って外す。
ペンチで引っ張って外したけど、ブレーキホースが繋がっているときに、
ブレーキレバーを握って外した方が楽だと思う。
ダストシールはピストンと一緒に外れた。
ピストンシールは、シリンダに傷が入るのが嫌だったので、
爪楊枝を使って、外した。
ピストン、ダストシール、ピストンシール、ダストブーツを新品に。
ダストブーツは別としても、どれも再利用するほど勇気はない。
新品のピストン。
このピストンにブレーキフルードを塗って組み直す。
サービスマニュアルにはピストンシールの方向が書いてあったが、
表裏の判別が出来なかった。
私の能力の問題か、部品番号が変更になっていたので、その影響か、不明。
だいぶ前から、ブレーキのタッチに段というか引っかかる感じが出ていた。
キャリパを外した状態で、ブレーキレバーを握っても起きたので、
レバー側のピストンの問題のようである。
レバー側のピストンも注文してあったので、交換することにする。
それにしても、何でこんなに割れているのだろう。
左に倒したことあったかな。
ブレーキレバー側のダストブーツを外して、
スナップリング(と書いてあったけど、クリップリングとも言うらしい)を外そうとしたが、
手持ちの工具では外れない。
奥まっているので、古いドライバーでピストンを押して固定してやってみたが、
外れない。
クリップリングプライヤーを買うしかないようである。
工具を買いに行かないといけないので、作業は後日にすることに。
2008年12月3日、レバー側のピストン交換
時間ができたので、工具を買いに行って、作業の続き。
クリップリングプライヤを買いに行くと、
KTC のものとホームセンターブランドの安いものがあった。
年に1回も使わない工具なので、安いものにした。
980円。
この工具で挑戦してみたら、あっさりとスナップリングが外れた。
やっぱり、道具の力は凄い。
ピストンを取り出して、新品のものと比較してみた。
形状がだいぶ変更になっているようである。
黒い塗装もなく、アルミ地そのまま。
シリンダ側もパーツクリーナで掃除。
掃除したけど、まだ汚い感じ。
もうすぐ10年になるし、仕方が無いとあきらめる。
ピストンを突っ込んで、新品のスナップリングで留める。
ここでもクリップリングプライヤを使って、
外すときほど簡単じゃなかったけど、あっさりと入れて、組み立て完了。
ブレーキフルードを入れて、ひたすらエア抜き。
ホースに空気が溜まっているようで、かなり時間が掛かったが、
ブレーキレバーを何度も握ったりして、完了。
ブレーキで引っかかるような感じがあったのが解消され、
とてもコントロールしやすくなった。
ちょっとふわふわした感じが残るので、まだ少し空気が残っている感じがする。
しばらく走ったあと、またエア抜きをしてみようと思う。
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Last update: 2008.12.7
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