Vino 水没車の復帰
Vino の状態
9日の台風で、 Vino が水没してしまった。その他の車種も水没したのだけど、
それは別ページを参照してもらうとして。まずは、状態。水位は約70cmぐらい。
エンジンは丸ごと水の中に沈んだ形。
復帰作業
とりあえず、キャブレタの確認をしなければならないので、メットインを外そうと
思ったのだけど、よくあるメットインと構造が違うようである。とりあえず、左の
サイドパネルと、シート下前部を外す。それにしても、手の届きにくい場所に
キャブレタがあるし、エアクリーナもばらしにくい。
仕方が無いので、フロアも外すことにした。これで、作業がだいぶ楽になった。
それにしても、かなり汚れている。
エアクリーナを外して、内部の洗浄。泥水が中まで入り込んでいた。キャブレタも
汚れているかと思ったのだけど、エアクリーナ側から見た感じは、とても綺麗。
キャブレタの水抜きボルトを緩めてみた。やっぱり、水が出てきた。中がなくなる
まで、排水、排油した。
次は、プラグ。抜いてみたら、濡れていた。その前に、えらい汚い。かなり
カーボンが蓄積されている。
プラグを抜いた状態でセルを回して、シリンダーの中の水を排水しようと思ったの
だが、念のためバッテリーの状態を確認しようと、バッテリーを探したのだけど、
ない。ライト周りとかも探したが、ない。で、線をたどっていくと、目の前に
あった。今は、密閉式のバッテリーだから、こんな斜めな場所に横置きしても
問題ないみたい。少しびっくり。案の定、バッテリーケースにも水が入っていたので
乾かすとして、電源は、充電器からとることにした。
充電器を繋いで、セルを回した。プラグの穴から、結構な量の水が噴出してきた。
しばらく回して、水がでなくなったところで、プラグの装着。
プラグは BPR6HS が付いていたのだけど、かなり汚れていたので、交換することに
した。もう少し熱価をあげたかったのだけど、手元に同じ BPR6HS があったので、
同じ熱価のものを装着することにした。
クラッチケースも念のため開けたのだけど、浸水のあとはないようだったので、
問題ない、と判断した。
プラグをして、セルを回すこと、20回。エンジンがかかりました。しばらくは、
マフラーから水が吹き出してきたのだけど、それもなくなり、回転も安定してきて、
全く問題がないまで復活した。
感想
50cc のスクーターだから仕方ないのかもしれないけど、メンテナンスを考慮した
作りではないので、かなり面倒臭かった。水没からの復活も、考えていたより
かなり簡単にエンジンがかかるまでになった。なれれば、30分程で復活ができる
だろう。やはり、日本車は丈夫なんだな、なんて少し思った。
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